最短での妊娠を目指すならまずは・・・


できるだけ早く妊娠したいと思う方は

ずばり「立ち止まる」ことが大切です。

日本では妊娠や不妊についての教育水準が低いため、ネットやSNSで目にした情報に飛びつき、治療を受ける方が少なくありません。
しかし、多くの場合、その方法ではうまくいかないことが多いです。
人の体験談はその人個々のものであり、誇張された治療法は単なる広告に過ぎません。

ただ立ち止まるのではなく、3つの視点で立ち止まり、考えることが重要です。

・自分たちの不妊原因を知る
・治療方法を理解する
・将来何人の子どもを持ちたいかを考える

これらの視点を整理し、自分たちにとって今一番必要な治療や検査を受けることが、最短で妊娠する鍵となります。

そのうえで、次に大切になるアクションをいくつか紹介していきます。

 

①不妊治療や妊活の始め方


そろそろ子どもがほしいと思っているけれど、不妊治療に対してハードルを感じている方も多いと思います。また、夫婦間での意見のすり合わせがうまくいかない場合も少なくありません。

そんな中で、「とりあえず」妊活を始める方が多いですが、これはお勧めできない不妊治療のスタート方法です。

不妊の原因は男女それぞれに存在し、現在、不妊症とされるカップルは5組に1組といわれています。特に、年齢が35歳を超えると、それだけで不妊の可能性が高まると考えられています。

不妊の原因が不明なまま、「なんとなく」や「とりあえず」の気持ちで治療を始めても、なかなか妊娠には至りません。

妊娠を希望する方にとって、リセットは非常に辛いものです。それを何度も経験することになります。

繰り返しになりますが、「なんとなく」や「とりあえず」で不妊治療を始めることは避けましょう。

不妊症は保険診療になり、明確に病の一つとして、認められています。

原因がわからない場合もありますが、検査することでどのような[計画]を立てるべきかがわかってきます。

まずは、男女それぞれの適切な検査を受けられるクリニックに行き、自分たちの身体の状態を理解することが重要です。

過去にプレコンセプションケアについても紹介していますので、良かったら参照してみて下さい。

プレコンセプションケアについて

 

②自分たちに必要な治療の選択肢を理解しよう


不妊の原因がわかったら、次に大切なのは治療方法の理解です。

不妊治療の主な方法には、タイミング療法、人工授精、体外受精があります。細かな検査や手術についてはここでは省略します。

シンプルに理解するための重要なポイントは「適応」「妊娠率」です。

タイミング療法は、排卵がうまくいかない方に適した治療です。
人工授精は、軽度の男性不妊症がある方に適しています。
体外受精は、重度の男性不妊、卵管がつまったり狭かったりする方、そして35歳以上の女性に適しています。
妊娠率は次のように見積もられています。例えば、35歳で不妊期間が2年の方の場合:

タイミング療法:2%程度
人工授精:5~10%程度
体外受精:40%程度
これらの視点を踏まえて、自分たちに最も適した治療方法を考え、自分たちのプランを立てた上で治療を始めていきましょう。

③自分たちのライフプランと照らし合わせよう


妊娠しづらい原因がわかり、自分たちが取りうる選択肢も理解できた。
しかし、「どれを選べばいいの?」という疑問や不安を感じる方も多いと思います。

ここで頻繁に夫婦でのすれ違いが発生します。

例えば、女性はどんどん体外受精も含めて進めたいと思っているけれど、男性はそこまではちょっと、というような状況です。

こうしたすれ違いを避けていくためにも重要になるのは、将来のライフプランを考えることです。

将来、お子様が1人欲しい方と3人欲しい方では、治療の進め方が全く異なります。
これは、特に女性の年齢と妊娠率が密接に関係しているためです。
女性の加齢と共に妊娠率は低下しますが、35歳を過ぎるとその低下の速度が急激に変化していきます。

どれだけ治療技術が進歩しても、妊娠には適齢期があることを忘れてはいけません。

 

こうして整理して考えていくとすっきり理解ができると思いますし、仕事の計画を立てている時と同じような感覚になった、という人も多くいます。

不妊治療への参加を苦手に感じている男性もいまだに多くいますが、こうした戦略性やストーリーを理解すると、しっかりと情報収集をして、同じ方向で走ってくれることがとても多いです。

ぜひご夫婦の力を合わせて、自分たちらしい妊活を始めましょう。

 

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