・妊活中、花粉症のお薬は飲んでもいいですか?

寒くなりましたね~。

日曜日、いかがお過ごしでしょうか?

この前、天気予報で聞いたのですが、今年は、花粉が多いらしいです。

妊活中の女性の中は、花粉症の症状が出るとお薬を手放せないから、春は妊活をお休みされるという方も多いです。

まず、花粉症があるからと言って、妊娠しないという事はありません。

中医学では、アレルギーの発症には、生まれつきの体質だけではなく、後天的な体質も関係していると考えます。

その為、例えば、妊娠しやすい身体作りの中で、冷え性や、胃腸の不調や、代謝の改善の過程で、アレルギーも軽快されるということは、よくあります。

そして、東洋医学では、春は、身体にたまった毒素を外に出す期間と考えています。

春は、肝(自律神経や、代謝を司る臓腑)が活発になりやすい時期と考えられています。

肝が、身体に溜まった毒素を排出しようとして、花粉症の症状が出易くなると考えられています。

タイトルに書きましたが、

「妊活中に花粉症のお薬を飲んでもいいですか?」

そんなご質問をよく頂きます。

点眼薬や、点鼻なら大丈夫だと思われる方もいますが、経皮吸収されて全身を巡りますので、基本的には、病院で妊娠を望んでいる事を伝えて、お薬を処方してもらって下さい。

そして「漢方なら大丈夫!」って思われている方がとっても多いですが、こちらは注意が必要です。

例えば、妊娠中に、花粉症があるから出してもらった漢方が「小青竜湯でした」という方も多いですよね。

でも!実はこの「小青竜湯」は、妊活中には、避けて頂きたい処方の一つです。

理由を解説しますね。

小青竜湯は、水のような鼻水がでるのを改善させてくれる作用があります。

それは、発表作用と言って、身体を乾かす作用です。

妊活中に、この処方を使う事で、頸管粘液まで乾かしてしまいます。

特に、タイミング指導での妊活の場合には、頸管粘液は、精子が子宮に辿り着く為に、とても大切です。

それを失ってしまうのは、妊活中は大問題!!

妊娠中、胎児に影響があるかどうかはもちろん大切ですが、妊娠しやすい身体を遠ざけるかどうかも、妊活中の女性には注意して頂きたい事の一つです。

そして、その薬が妊娠中に影響があるかどうかは、医師や薬剤師も判断してくれると思います。

でも、「妊活中の身体への影響」となると、不妊治療専門のドクターか、妊活を専門的に勉強している薬剤師に聞いていただく事をお勧めします。

ウィメンズ漢方のお客様で花粉症のある方には、漢方で花粉に対する抵抗力を高めていく処方をお勧めしています。

症状が出る前に、抑えられるのが一番ですよね。

妊娠しやすい身体作りをしながら、一緒に花粉症の改善もお手伝い出来ると嬉しいです。