不妊治療の検査とその時期
・不妊治療の基本検査と、その時期について
最近、クリニックに通っていないお客様から、カウンセリングの中で、不妊治療を始めたら、受ける検査についてのご質問を多く頂きましたので、簡単にご紹介しますね。
結構あります。
①低温期採血【卵巣機能をみる検査で、LH(黄体ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、PRL(プロラクチン)、必要なら、E2(エストラジオール)、テストステロン(男性ホルモン)の数値をみます。】
②卵管造影検査【卵管に詰まりがないかを確認します。】
③卵胞チェック【卵胞の成長をモニターで確認して、およその排卵日などを特定させます。】
④頸管粘液検査【精子を受け入れて、泳いでいけるだけの粘液があるかを調べます。】
⑤性交後試験【ヒューナーテスト:性交後頸管粘液の中で、精子がどれくらい動いているかを確認します】
⑥排卵確認【きちんと排卵できたかを確認します】
⑦高温期の採血【プロゲステロンの数値を測定して、高温期にしっかり着床を促せるか確認します。】
⑧精液検査【男性の精液の状態を調べます。】
⑨クラミジア検査【不妊症の原因になってしまう感染症のチェックです。】
⑩甲状腺ホルモン、甲状腺抗体検査【甲状腺機能は、妊娠してから流産や、胎児の発育に影響が出る事が分かっていますので、検査します。】
他に、糖負荷検査(排卵障害がある方に)、ホルモン負荷検査、抗精子抗体、AMH、流産検査、子宮がん検査、子宮鏡検査などがあります。
そして、こういった検査は、項目によって、受けられる生理周期が決まっていますので、検査をしながら治療を進めていき、全部の検査が終わるのに、3ヶ月ほどかかる事もあります。
また、実は、こう言った検査が怖いという声もよく聞きます。
なんとなく、怖い気持ちも、とってもよく分かります。
現実をみてしまうような。。また、「検査って痛いのかしら??」という不安も、ありますよね。
私、個人としては、可能なら必要な検査は受けた方がいいと考えています。
赤ちゃんを授かりにくい要因があるのなら、そこを補強する事で赤ちゃんを迎える近道になるからです。
何もなかったら「良かった~健康なんだ♡」って安心してもらえると、嬉しいです。
もちろん、私が勤めている矢内原ウィメンズクリニックでも検査をスムーズに進められるよう、体制を整えています。
素敵な日曜日の夜をお過ごし下さいね。